小ロット生産とは

 

『小ロット生産』という言葉を良く目にする事がありますが、一体どういう事なのでしょうか。。

今回は『小ロット生産』について、お話をさせていただきたいと思います。

 

『小ロット生産』・・簡単に説明すると、少ない枚数で生産するということになります。

少ない枚数の事を<小ロット>と使う事が多いと思います。

反対に、大ロット生産は、沢山の枚数を生産するということになります。

例えば、「最小ロット、50枚」の場合は、50枚から生産します。という意味になりますので、

50枚以下では生産できないという事の意味になります。

この”ロット”が生産をするときの1つの単位のような意味合いがあり、

必ずクリアをしないと生産できない仕組みになっているのです。

なぜロットが必要なのかというと、効率的に生産して利益を出せる最低限の枚数が商品ごとに決まっています。

ということは、ロット以下では、非効率的で生産できないということなのです。

小ロットとは、最低限の生産可能な枚数という事になりますので、必ず発注しないといけない枚数になります。

 

「初めてなので、できるだけ少ない枚数を発注したい」とお考えなら、小ロット生産ができるメーカーを選ばれて、

ご検討されるのが良いと思います。小ロット生産は簡単ではないからです。

どうして簡単ではないのでしょうか。

それは。。

オリジナルの商品を作成するのには、デザインも重要ですが、最終的には確実に生産する事が同じくらい大切で、重要な事になります。

まず何枚作成するか。。という事ですね。発注数を決める事もとても重要で必要な事柄です。

そこで。。発注数を決める時にもし最小ロットでお考えなら、『小ロット生産』を知っておくことが必要となってきます。

 

小ロットで生産するとは、全ての工程で最小単位で生産する事になります。

そして、当たり前なのですが、この”ロット”は、全ての生産工程で決まっていて、その工程ごとにロットがあります。

例えばニットを生産する場合でも、たくさんの工程があります。

そして、いくつかの工程のすべての”ロット” のクリアする事が必要となってきます。

 

簡単ですが、大きく分けて、3つの工程に分けてみました。それぞれ、簡単に説明させていただきます。

 

まず1つ目が、<使用する糸の”ロット”>があります。糸も好きなだけ発注はできません。

糸ごとに、単位が決まっています。

個人でセーターを編む時に買うようなshopで販売している小さな何 グラム単位での販売はありません。

基本的にはキログラム単位やケース単位になります。

糸の種類により、染める時に発生する染めロットや販売ロット(何キロ以上じゃないと販売しませんなど)や

糸を紡績する時の紡績ロットや撚糸ロットなどもあります。

日本製の糸やヨーロッパの輸入糸、中国などのアジア系など糸の生産国でも全く違ってきます。

同じ糸でも色によっても最低発注数が違う場合がありますから、注意が必要です。

例えば白は1kgから発注できるけど、TOPグレーは10kgからなど、素材によって、さまざまです。

それは染め方が違うので、仕方がないということもあります。

 

そして2つ目が、編み地を作成する<編み機の”ロット”>があります。

何枚から編み機を動かして生産できるか。。という事です。

サンプルなら1枚を作成しますが、とても手間がかかります。

編み機を動かすには、編み地のデーター作成して、糸を機械にセッティングして

編み始めます。本生産では、編み機で効率的に編む最小の枚数が<編み機の”ロット”>になります。

ロット枚数は、編み地の種類で条件が違ってきます。

必ずありますので、よく打ち合わせをして確認する必要があります。

例えば、ジャガードのような柄物は、特にロットが重要です。柄物で多色のものは特に。。

色数を使うということは、その分糸も多く使うので、糸ロスも多くなってきます。

例えば1着に、3色を使ったジャガード柄ニットを作成するとします。

そうなると、3色の糸ロットが発生することになります。1色1色ロットがあるからです。

それぞれ、糸ロットが発生するので1色使いよりも3倍の糸ロットが必要になるということになります。

色を使った分だけ多くなります。5色使いなら5倍になるというわけです。

小ロットにする場合は、単色1色使いの方が、糸ロットが少なく抑えられることになります。

1色のロットをクリアすれば良いからです。

糸ロットのお話になってしまいましたが、それだけ、糸ロットが重要という事なのです。

小ロット生産には特に重要なことになります。

 

 

そして3つ目が、編み地を編んだ後の工程の<生産作成”ロット”>があります。

縫製やセット、最終検品などの納品までの工程です。

これも日本の工場様の方が小ロットに対応してくれる事が多いかと思いますが、

アジア系の海外の工場様は、工員さんが多く規模が大きい事が多いので、

大ロットの対応がメインとなり、小ロットの対応は非常に難しいです。

検品やセットなどもロットがあります。

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大まかにはこの3つの最小のロットをクリアしたものが小ロットの生産ということになります。いろんな工程でロットが絡んできます。

 

簡単ですが、ニットでこういう工程があり、それぞれにロットがありますので、

小ロット生産や大ロット生産など、ロットが非常に重要になってくるのです。

オリジナル商品を企画される際は、デザインやカラーなども重要ですが、

お使いになる糸には必ずロットということも忘れずにお考えになることが良いかと思います。

 

弊社では、小ロット生産でも、ロットの事をうまくコントロールしながら、お客様とご相談させていただきます。

お気軽にお問い合わせください。

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大阪でこだわりセーター・ニットを小ロットから作成可能でございます。

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